カラーハンター　みやざき　あゆみのBlog

４月にスタートした産経新聞朝刊の連載「カラーに恋して」全１２回、本日（１０月４日）で最終回となります。






インターネットを見ない祖父母には、私の活動が分かりにくいので、



私の活動や作品が新聞や雑誌などに掲載された時には、それを持って行って「こんなことしているよ」と見せていました。



そして字が読みづらくなった祖父のために、



毎回祖母が、大きな声で読んで聞かせてあげていました。



ちょうど半年前の今日、満開の桜の中９０歳の誕生日を迎えた祖母。



この連載がスタートした４月５日の新聞を持って行ったときには、



急に体調が悪くなり、ベッドの中でした。



声を出す元気もなく、意識も朦朧としているような中、



新聞を持っていくと、しっかりと握り必死で眺めて、うわごとのように、



「ようがんばっとうな。ようがんばっとう…」



と言ってくれました。



そして、１週間後、散る桜と共に息をひきとりました。



小さいころから怒られてばかりで、少し怖い祖母でしたが、



デイサービスでお世話になっている方々に、私の絵本を紹介したり、カラーの冊子を見せたりと、



仕事ぶりは認めてくれていた様子で、



最後に、連載スタートのお知らせができて、よかったなと思いました。




始まる前は、



イラストは慣れているにしても、エッセイの方は、文章が思い浮かばずに締切に間に合わなかったらどうしよう？


という不安はありましたが、




恋してやまないカラーのこと、


次は何色を書こうかな？とイメージが膨らませるのが楽しく、気持ちよく書くことができました。




最終回のテーマは、「色を添える」、


イラストは相生市の市花でもある、秋桜（コスモス）です。



第一回目の桜のピンクと同じ色を使いましたが、少し切ない秋の風景をピンク１色で表現してみました。




短い間でしたが、読んでくださったみなさま、ありがとうございました。




そして、無事連載が終わったことを祖母と…




元気な祖父に報告に行きたいと思います。