2016年12月12日

白黒映画と言って、黒白映画と言わないのは?

色彩学会の勉強会へ。


一限目は言語と色彩で


関西外国語大学短期大学部名誉教授の吉村耕治先生。


色彩を表す語句は、下界の現象と人の人情を描くことができる「ことばの絵筆」である。


ことばの絵筆…


なんてステキな表現なんでしょう。




ちょうど、TV番組の「世界ふしぎ発見」で、ティファニーブルーが取り上げられていましたが、


あのティファニーのブルーは、春の訪れを告げる、こまどりの卵の青からとったそうです。


ヴィクトリア朝のイギリスでは、大切なものを表す色として使われて、古くから青は真実や高潔さのシンボルだったからだとか。




今、たくさんの色の名前がありますが、その背景にはさまざまな物語があります。




また、ムーンライトブルー、サンライズイエロー、など色の名前を聞いただけで、


その風景が思い浮かび、色の世界に引き込まれます。


と、余談でしたが…




講義では、




日本語では白黒映画と表現しますが、

英語では、a black white movie

と表現するそうです。


なぜ黒白映画にしないのか、


白を先にイメージすることによって、余白が生まれると言われていました。



白黒映画と言って、黒白映画と言わないのは?




カラーボトルも、上が白、下が白で、余白の位置によっても大きく意味が異なります。




受ける印象も違いますよね~



なんてことを考えながら聞いておりました。


そして引き続き、





中国の色彩について


韓国の色彩について


それぞれの国の先生からお話がありました。


影響しているのは、両国とも五行。



日本の信号を緑と言わずに、青と呼ぶのもこの影響のようです。



色って深い…


先生、まだ勉強するんですか?と言っていただくことも多いのですが、



全然ですね。



死ぬまでに終わりそうにもありません。












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Posted by ayumi at 10:00│Comments(0)色彩
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